レーシック機器メーカーの比較

 レーシックの機材メーカーはいくつかあります。それぞれ特徴があり、更に色々な機種があります。ここでは数値的なデータを元に、各社の機械が何処まで安全なのかを書きつつ比較していきます。

主要なメーカーは3社

 現在、レーシックの機材業界では「いかに視力を回復させるか」という点での挑戦は終わりを迎え、次のフェーズに移っています。それは、「見え方の質をいかにして向上させるか」という問題でです。これは、お聞きになったことがある方もおられるかもしれませんが、ウェーブフロントやカスタムビューといった類の機能のことです。

 そして、見え方の質に力を入れているということは、視力回復の観点からのみ考えれば、最新の機械を使用すれば何処でもある程度安定した結果が得られると考えられます。

 そこで、まず人気クリニックで使われているメーカーをあげていきます。これは3種類あって、

WaveLight社
WaveLight社
VISX社
VISX社
Bausch & Lomb社
Bausch&Lomb社
の3社です。  
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各社の手術6ヵ月後の結果

 それでは、各社の数値を出しつつ比較してみましょう。比較データは、FDA(米食品医薬品局)を参照元します。
なお、比較項目のDはジオプターの略で、数値が高い人ほど眼が悪いです。また、近視戻り率というのは視力が元に戻り、少なからず視力が変動する確率を表しています。

  WaveLight社 VISX社 Bausch & Lomb社
検査対象 近視:-7D以下
乱視:-3D以下
近視:-6Dから-11D
乱視:-3D以下
近視:-7D以下
乱視:-3D以下
視力
0.5(20/40)以上回復
100.0% 98.3% 99.4%
視力
1.0(20/20)以上回復
93.4% 84.3% 91.5%
近視戻り率±0.5D 85.3% 72.6% 75.9%
近視戻り率±1.0D 97.3% 92.6% 93.8%
導入している
日本のクリニック
品川近視クリニック
神奈川クリニック
神戸クリニック 錦糸眼科

 
※WaveLight社のデータ参照元: http://www.fda.gov/cdrh/PDF2/p020050S004.html
※VISX社のデータ参照元: http://www.fda.gov/cdrh/pdf/p930016s021.html
※Bausch & Lomb社のデータ参照元: http://www.fda.gov/cdrh/pdf/p990027s006.html
 

機械を比べてわかること

 以上のような比較結果を見ていただくと、上記3社の機械が導入されている眼科クリニックであれば、何処でレーシックを受けても比較的良い結果が得られることがわかります。

 また、現在変動が少ないと言われているアメリカ医療器具市場において、WaveLight社は2005年から2006年にかけて23%シェアを伸ばし、新規納入の半分近くを占めるほどの勢いを持っています。これは凄いことで、WaveLight社の性能の高さを物語っています。

 ただし、このFDAから引用させて頂いたデータは、検査対象の数値が完全に一緒ではないので、完全な比較は出来ません。

 パッと見た限り、VISX社には少し不安(視力1.0以上回復が84.3%)が残る、と考えた方が多いでしょう。特に「-6.0D以上」の場合、精度がイマイチという傾向があります。また、近視戻り率がやや高い印象も受けます。ですが、VISX社のデータは「-6Dから-11D」という比較的眼の悪い人を対象としたデータですので、他2社とは正確に比較することはできません。もっとも、低から最強度近視まで平均して精度が高い機種であることは確かです。
 しかし、それならばWaveLight社は、より安定していると考えられます。
Bausch & Lomb社はボチボチといった所でしょうか。

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眼科専門医の見解は?

 京都大学出身の安淵病院でレーシックをしている安淵先生にレーシックの機械についてメールで問い合わせをしてみました。安淵病院では、以前VISX社の製品を使っていたようですが、現在はWaveLight社の製品を使っています。

 安淵先生によれば、
「今の機械の方が精度は良いです。当院の機械はWaveLight社のEYE-Q(FDA認可機種)ではありませんが、FDAの認可はアメリカに売るために必要なだけで、無意味です。(FDAの認可は)性能の良し悪しとは関係ありません。」
との答えが返ってきました。

 この返答から、二つのことが理解することが出来ました。それは、安淵病院の基準ではWaveLight社の精度を信頼しているという点です。そして、FDAの認可は性能の良し悪しとは、一切関係ないということです。

 現在、WaveLight社の製品を導入しているのは品川近視クリニックと神奈川クリニックです。この2つのクリニックは、WaveLight社の製品ではあるものの、機種がそれぞれ違います。

・品川近視クリニック:ALLEGRETTO EYE-Q(FDA認可済み) 価格4000万円
・神奈川クリニック:ALLEGRETTO CONCERTO(FDA認可なし、EYE-Qの上位機種) 価格約1億円

 導入価格を見ると、EYE-Qが約4000万、CONCERTOが約1億と、約2.5倍もの差があります。

 この価格からも理解できるように、同じWaveLight社が販売している機器ですから性能にも大きな差があることは間違いないでしょう。差がなければ、あえて高い機器を買うクリニックはないはずです。

 先にも申し上げたとおり、CONCERTOがFDAの認可がないからといって不安がる必要はない、ということもわかりました。それでは、どちらの機種がいいのでしょうか?

 これは、一概にはわかりません。もちろん、眼の状況によってはEYE-Qで十分な人も沢山いるでしょう。それはあくまで個人の状況によるので、前述の項目と共に、詳しく考えなければなりません。

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近視戻り率について

 ここで、もう一つ理解していただきたいのは、近視戻り率です。これは上記比較表の数値を見ていただければわかると思いますが、どの機種においても少なからず出ています。

 そのため、一度2.0という正視を手に入れたとしても、多くの人が近視戻りを経験することになります。視力の戻りに関しては、「少しは戻って当たり前」といった気持ちの方が良いかもしれません。

 日常生活を送るならば1.0あれば十分なわけで、視力が少し下がったということに一喜一憂しても疲れるだけです。

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