暗所瞳孔径の大きさがハロ・グレアの発生する原因

 これから説明することは非常に重要です。

 レーシックにおける非常に多くの人が心配している合併症としてハロ・グレアがあります。
ハロ・グレアになってしまうと夜間の光がにじんで見えたり、眩しかったりします。

  ハロ・グレア

 この合併症が発生するかどうかのの判断の際に重要になってくるのが、この暗所瞳孔径(あんしょどうこうけい)のサイズです。暗所瞳孔径とは、その名の通り暗いところでの瞳孔のサイズです。人は暗いところにいくと、光をより吸収しようと瞳孔が大きくなります。

 暗所瞳孔径はレーシックの適応検査でも調べますが、医師にはこちらから聞かないと説明してくれないケースが多いです。なぜなら、ハロ・グレアのリスクを恐れ、レーシックを受けない人が増えてしまうからです。

レーザーの照射径と瞳孔サイズの不一致

 暗所瞳孔径のサイズが大きすぎると、ハロ・グレアといった後遺症が激しく出る可能性やハイビームなどが眩しく感じる可能性が高くなります。これは、機種ごとに設定されているOZという照射径の大きさよりも、暗所における瞳孔のサイズが大きくなることによって発症します。

  暗所瞳孔径

 これを見て頂けるとわかると思いますが、左側の図の赤い円レーザーの照射径(OZ)です。この赤い円に視力矯正のためのレーザーを照射します。最新の機械では一般的に6.5mmと設定されています。
 また、右の図を見て頂きたいたいのですが、暗い所に行くと瞳孔が開くことにより赤い円をオーバーしてしまっているのがわかると思います。

 レーシックは、レーザーで角膜(黒目)を削り平らにすることで、近視・乱視を矯正します。しかし、レーシックを受けた人が、夜間の光りのにじみやまぶしさを訴えることがあります。これはレーザーを照射した部分と、そうでない部分とで光りが乱屈折することで起こる「ハロ・グレア」という現象なのです。

 つまり、照射径が6.5mmなので暗所瞳孔径が6.5mmを超えると、起きる可能性が高いです。具体的な数値を出せば、暗所瞳孔径が7.5mmだった場合は直径で合計1.0mmの円が矯正範囲内からオーバーしてしまいます(右側の図のように)。この差がハロ・グレアの原因なのです。そのため、暗所瞳孔径が6.0mmなどの場合はハロ・グレアなどの心配はないと考えてよいでしょう。

照射径を大きくすることは?

 それでは、「最初からレーザーの照射径(OZ)を大きくすればいい」と思う方もいらっしゃると思います。そうすれば、理論的にはハロ・グレアは出なくなるのですから。
 しかし、レーザー照射径(OZ)を大きくするということは、相対的に切除する角膜量を増やすことになります。

  暗所瞳孔径

 これは、円を描いた際に直径が大きくなればなるほど円が大きくなることを考えていただければイメージしやすいと思います。そのため、技術的に進歩しOZを大きくしても切除量を抑えることが出来ないと難しいのです。
 こればかりは、医療の進歩を待つしかないでしょう。ちなみに昔の照射径(OZ)は6.0mmなど、現在よりも小さかったのです。

暗所瞳孔径は加齢とともに小さくなる

 ハロ・グレアは一般的にはこれだけが影響しているとも一概には言えません。しかし、暗所瞳孔径が大きく影響していることは間違いありません。
 それと知って頂きたいのは、暗所瞳孔径は加齢により小さくなるということです。数値的に言えば、20代と30代では平均1.0mmも大きさが異なります。そのため、若いうちに手術を受けて、ハロ・グレアが強く出てしまった人の場合でも加齢によってなくなることは十分にありえるのです。

医師にしっかりと確認をする

 冒頭でも書かせていただきましたが、この暗所瞳孔径はレーシックの適応検査項目にはいっています。しかし、医師のカウンセリングではここで書いたような説明をしっかりと行なってくれるケースは少ないです。

 もし暗所瞳孔径が大きかったりすることがわかってしまうと、気持ちが変わってレーシックをすることを止めてしまう人が増えてしまうからでしょう。これはクリニックにとっては収益減になってしまいます。

ですので、「私の暗所瞳孔径の数値を教えてください」しっかりと質問してください。もちろん、私もキッチリ質問しました。

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