数十年先のことは未知

 レーシックは確かに新しい技術であり、数十年後のことは未知です。ここでレーシックの歴史と共に、安全性を確認したいと思います。

視力回復手術の歴史

 視力矯正手術の歴史は思ったよりも古いです。

日本のRK方式

 日本においても1940年頃にRK方式という術式で視力矯正手術が行われていました。RK方式とは角膜の両面に放射状の切開を行う方法で屈折率を矯正する方法です。これは世界的に高い評価を受けていました。

 しかし、RK方式というのは成功率が良い手術ではなく、結局流行ることはありませんでした。時間経過とともに角膜混濁が起きることが明らかになったからです。 角膜混濁が起きた患者の多くは角膜移植を強いられることとなりました。これが原因で、日本は視力矯正手術に対して臆病になってしまったのです。

アメリカでのPRKの誕生

 そして、1980年頃アメリカでついにエキシマレーザーを使うPRK方式が誕生しました。これによって爆発的に視力矯正手術が普及したのです。また、レーシックを始めて行ったのはギリシャ人でした。しかし、当時はフラップの作成がメスによるものだったため、執刀医の腕に大きく左右されました。エキシマレーザーを使った新手法として開発されたはいいものの、難易度が高い手術とされていたのです。

マイクロケラトームによるフラップの作成

 後にマイクロケラトームが作られるようになり、フラップの作成が容易に行えるようになりました。そして全世界でレーシックの手術が普及し始めたのです。 2000年に入り、日本の厚生労働省もレーシックを認可し、今では年々受ける人が増えているというのが現状です。

レーシックの未来は

 このように、レーシックは多くの失敗から生み出された技術です。もしかしたら、20年後には今の術式は遅れていて、新しい術式が生み出されているかもしれません。 しかし、多くの眼科医が安全と判断し生まれた技術であるので、数十年後が危険とは考えにくいでしょう。また、10年前に予想されていなかったような合併症や後遺症は、現在発生はしていません。

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